八正道 2018 4 21
今日は、仏教のことを書きましょう。
仏教の中核的な教えに、「八正道(はっしょうどう)」というものがあります。
八つの修行の中で、
今日は、「正思惟(しょうしゆい)」について書きましょう。
これは、簡単に言えば、「正しく思うこと」、
「正しく考え判断すること」となりますが、
心の中の問題であり、
いかに心を統御するかという問題になります。
しかしながら、心というものは、
まるで「暴れ馬」のようなものであり、
うまく心を統御するのは、難しいものがあります。
そこで、まず、初心者にとっては、
「正語(しょうご)」という修行を先に行うことが重要となります。
初心者にとって、
うまく心を統御するのは難しいならば、
まず言葉を整えていきましょうということです。
まず話す言葉を整えることによって、
心を整えていくということです。
修行の初心者に対して、
「乱暴な言葉」や「汚い言葉」をやめて、
「上品な言葉」や「品のある言葉」を話すことによって、
心も整えていくという修行でした。
今から2500年前のインドにおいて、
釈迦は、衆生に対して、
このような教えを説き、
衆生は、このような修行を熱心に取り組んだのです。
あれから、2500年も経過して、
科学技術は、非常に発達しましたが、
私たちは、心の修業において、2500年前よりも退化しているような気がします。